ドメスティック・バイオレンスとは?
ドメスティック・バイオレンス(DV)には、身体的、精神的、性的、経済的な形があります。DVが起こるのはパートナーとの間や家庭内、つまり、配偶者、交際相手、元交際相手との間です。同居か否かは問いません。また、親子のほか、兄弟姉妹、祖父母、叔父叔母などの間で振るわれる暴力もDVです。
DVはよく循環して起こり、渦巻のような回転がどんどん加速していきます。最初は2人の間にピリピリとした緊張感が生まれ、それが暴力となって爆発します。その後は落ち着いて仲直りをしたり後悔したりしますが、再び緊張が膨らみ、暴力の噴出へとつながります。暴力の渦から逃れるのは難しく、支援がなくてはほとんど不可能なため、助けを求めることが大切です。
DVの特別な形として、いわゆる別離の暴力があります。別離は人生の中でも特に深刻な出来事です。そのため、別離の前後や最中にはDVのリスクが非常に高まります。特に大きないさかいやDVがなくても、別れという出来事に直面すると暴力が振るわれることがあります。別れに関する争いごとはエスカレートし、ケガや死に至る暴力につながりかねません。別れることになった時は支援を求めることが大切です。